コンセプト成分

  • ブドウ糖(グルコース)
  • 抗酸化成分オウゴン根エキス(オウゴンエキス)&キハダ樹皮エキス(オウバクエキス)
  • 電解質(塩化ナトリウム&塩化カリウム&塩化カルシウム)
  • アミノ酸(セリン&グリシン&グルタミン酸)

以上の4つがLIGAMENT化粧品のコンセプト成分です。
LIGAMENTは健全な角化ができないほどに弱っている肌細胞を元気にすることが、健全な角化への確実なプロセスだと考えます。
ブドウ糖は細胞の中に取り込まれると「エネルギー」と「水」と「二酸化炭素」になります。
つまり、弱った細胞に元気を与え、水分をもたらせます。
それだけで肌は自発的にきれいになってくれると考えます。
ブドウ糖を細胞内に取り込みやすくするために抗酸化成分と電解質があります。
細胞の膜は脂質ですから酸化されないように抗酸化成分を、抗酸化成分やブドウ糖が、ナトリウムイオンやカリウムイオンを含む細胞の外の水分に素早くなじむように、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウムを配合しています。
アミノ酸は洗浄成分や水分保持として重要な成分です。

ブドウ糖

糖は多く3つの種類に分かれます。

単糖類
これ以上小さくできない糖です。
二糖類
2つの糖が結合している糖です。例えば、果糖とブドウ糖が結合した「ショ糖」は二糖類です。
多糖類
ブドウ糖が数十から数千個結合した分子量の大きな糖です。例えばデンプンなどが多糖類です。

私たちは摂取したすべての食べ物を胃や腸で消化分解します。
最終、ブドウ糖にまで小さくして、小腸から吸収します。
ブドウ糖は細胞膜にある輸送タンパク質と結合して、速やかに細胞内に取り込まれます。

砂糖は、膵臓、腸液中のサッカラーゼによってブドウ糖と果糖に分解され、小腸に入って吸収されます。
そして門脈を通って肝臓に入り、そこで果糖もブドウ糖にかえられます。
これで砂糖はすべてブドウ糖にかわりました。
ところが多糖類のデンプンは、口や胃で二糖類の麦芽糖やデキストリンにかえられ、小腸でブドウ糖になって吸収されるため、エネルギーになるまでの時間が砂糖よりも多くかかります。
砂糖は食べて2~3分という速さで血液中の糖分になりますから、疲労回復に即効性があります。
疲れた時、体が甘いものを要求するのもうなずけますよね。

ブドウ糖のエネルギー代謝には2つの過程があります。
最初に酸素を使わない無機的代謝があり、次に酸素を使った有機的代謝があります。

無機的代謝

ブドウ糖を酸素なしで分解するので、呼吸機能に依存しない分、一定時間あたり大量にエネルギーが必要な場合にはとても効果的な代謝です。
が、その代謝産物にはまだまだ多くのエネルギーが残しているので、体から排出しにくい物質として蓄積していきます。
そのため無機的代謝を長く続けるのは難しいのです。

有機的代謝

酸素が必要なので呼吸機能に依存した代謝です。
時間がかかるためエネルギーの部品を合成する量も少なくなります。
ブドウ糖を分解する途中でできる物質は、酸素を用いた化学反応により、水(H2O)と二酸化炭素(CO2)までに分解され、この過程でエネルギー部品を合成するエネルギーが生まれます。
水と二酸化炭素は、細胞内に蓄積されずに細胞の外に排出されるので、有機的代謝は長く持続可能なのです。

肌細胞自体が弱っていては、健全な角化を行うことができず、健全な角質層を形成できません。
事実、私たちは病気や極度の疲労の場合、病院でブドウ糖の点滴により元気を取り戻すことがあります。
それは弱った細胞にブドウ糖が入り込み、エネルギー部品を作り出すエネルギーとなるからです。
肌もミクロで考えれば一つ一つの細胞です。
あれ肌や何だかのトラブルを抱えている肌は、肌細胞自体弱って角化が行えないと考え、直接肌細胞にブドウ糖を与えて元気にすることで健全な角化を行えると、LIGAMENTは考えます。

LIGAMENTは健全な角化こそがすべてのトラブルからの防御と考えます。

抗酸化成分(オウゴン根エキス(オウゴンエキス)・キハダ樹皮エキス(オウバクエキス))

細胞の膜はリン脂質、タンパク質、コレステロールなどの成分から構成されています。
そして脂質は多くの脂肪酸から組成されています。
脂肪酸には、常温で固体の油の「飽和脂肪酸」と、常温で液体の脂の「不飽和脂肪酸」とがあります。
細胞膜の脂質は主に5種類の脂肪酸からできています。

細胞の膜はとても重要な働きをしていますから、固くなったり溶けないように、膜の流動性を維持するために不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の割合を常に変化させます。
細胞膜の流動性に影響を与えるのは温度だけではなく、超音波や紫外線、酸素濃度なども関係します。

細胞膜の働き

外界との連絡調節
細胞膜はイオンや栄養物の流入や流出を調節して、老廃物を排出したり、分泌物の放出を行います。
感受性
細胞膜にはさまざまなレセプター(受け手)があり、外界の特定の分子を認識する働きがあります。さらに細胞間の情報交換の働きもあります。
細胞構造の支え
細胞膜どうしあるいは細胞膜と外界物質が結合して組織は安定した構造になります。

膜に存在するコレステロールは膜の安定と流動性の維持に役立ちます。
蛋白は膜の中を動くことができ、それによって膜の構成成分は変化します。

不飽和脂肪酸はとても酸化されやすく、紫外線や体内で過剰に産生される活性酸素により酸化され、過酸化脂質に変わってしまいます。
細胞膜が酸化されるとさまざまな働きができなくなります。
これらのことは表皮内の一つ一つの細胞にもいえることです。
また、表皮内ではない表皮上も酸化ダメージを受けます。
不健全な角質層は、角質細胞がきちんと並んでいないため、さまざまな刺激が入り込み、傷となります。
傷ついた角質細胞は紫外線や空気により酸化され、炎症範囲を広げていきます。

細胞膜が酸化されると、肌細胞を元気にするブドウ糖も取り込むことができなくなります。
そのために表皮内外の酸化を抑えるのではないかと考えて抗酸化作用をもつ植物エキスを配合しています。

オウゴン根エキス(オウゴンエキス)

オウゴン根エキスはシソ科のコガネバナの根から抽出したエキスです。
根が鮮やかな黄色であることから黄金花と名づけられました。
漢方では解熱、消炎薬として充血をとることに用いられてきました。
根を乾燥させたものを「オウゴン」といい、オウゴン根エキスには抗酸化作用をもつフラボノイドが含まれています。
抗酸化・抗炎・抗アレルギー・チロシナーゼ阻害・抗菌・収れん(肌を引き締める)などの多くの作用をもっています。

キハダ樹皮エキス(オウバクエキス)

キハダ樹皮エキスはキハダ科またはミカン科の周皮を除いた樹皮から抽出したエキスです。
古くから生薬として打ち身、ねんざに用いられてきました。
キハダ樹皮エキスには抗菌作用をもつアルカロイドが含まれています。
消炎・収れん・抗菌など多くの作用をもっています。
リガメェント独自の抽出方法で、抗酸化作用をもたせ、細胞膜を酸化から守ります。

電解質(塩化ナトリウム・塩化カリウム・塩化カルシウム)

細胞内外はさまざまの有機物・無機物を含んだ水分で満たされています。

有機物
アルブミン・グロブリンなどタンパク質
無機物
ナトリウムイオン・カリウムイオン・カルシウムイオン

無機物は栄養学的には「ミネラル」と呼び、「塩類」とも呼ばれます。
食塩を想像しますが、水に溶けた食塩はそのままの形では存在しません。
塩化ナトリウム(食塩)は水に溶けると、電気を帯びたナトリウムイオン(陽イオン)と塩素イオン(陰イオン)との原子に分かれて溶けています。
この荷電を帯びた原子をイオンと呼び、さまざまな塩類がイオンとして溶け込んでいます。

細胞内はKイオン、細胞外はNaイオン濃度が高い

ATPエネルギーを利用した能動輸送濃度差はさまざまな作用を営むためには必要なことです。
すべての細胞は、Naイオン、Kイオン、Ca(カルシウム)イオン、Mg(マグネシウム)イオンなどを細胞膜にあるATPによるエネルギーで輸送し、イオン濃度を保っています。
K(カリウム)イオンの濃度は細胞内では高く、外では低く、Na(ナトリウム)イオンの濃度は細胞内では低く、外では高くなっています。
細胞の膜にはこれらのイオンを輸送するNa・K ATPaseと呼ばれる輸送蛋白があり、Naを細胞外へ、Kを細胞内に輸送します。
Caイオンは細胞の外にはありますが細胞内ではほとんどゼロに近い濃度で保たれています。

※細胞膜を貫通する能動輸送タンパク質がATPのエネルギーを利用して、イオンを交換的に能動輸送する。(Na+を内側へ、K+を外側へ)

肌細胞が弱っていると肌は水分不足とも言えます。
細胞内外のミネラルバランスを維持できれば、物質の輸送や合成、情報伝達などの機能が健全に働きます。
また、細胞膜を構成しているリン脂質や糖質、蛋白質などとは水分子との結合により安定な構造を保ちます。
LIGAMENT社は塩化Na、塩化K、塩化Caの3つの電解質が細胞外のミネラルバランスを整え、しいては細胞内のバランスを整えて、その結果、健全な角化が行えるようになると考えます。
また、肌がもっているミネラルバランスに整えるので、素早く水分補給ができます。
それだけ素早くしっかり肌が潤うということです。

アミノ酸(グルタミン酸・グリシン・セリン)

角質層の天然保湿因子「NMF」を組成するアミノ酸

表皮の角質層の細胞には吸湿性が高く、しかも一度とらえた水分をなかなか離さないという性質のNMF(Natural Moisturizing Factor:天然保湿因子)があります。
NMFは単一の物質から成り立っているのではなく、遊離アミノ酸やアミノ酸代謝物などの水溶性蛋白質や無機塩類などを含んでいます。
遊離アミノ酸の遊離とは自由という意味で結合する相手がなく自由に存在していることを指します。
NMFの中で遊離アミノ酸の割合が最も高く40%、ピロリドンカルボン酸や尿酸などアミノ酸代謝物まで含めると約60%にもなります。

NMFは水溶性の成分ですが、水に溶けて流出してしまうことはありません。
なぜなら角質細胞の周りにある細胞間脂質(主にセラミド)に取り囲まれて守られているからです。
もし、この角質細胞間脂質が洗浄力の強い洗顔料などにより破壊されるとNMFは急速に減少してしまいます。
そうなると皮膚の保湿機能は衰え、みずみずしさは失われることになります。

お肌にも環境にもやさしいアミノ酸洗浄成分

アミノ酸は保湿はもちろん、優れた洗浄成分でもあります。
アミノ酸系の洗浄成分の原料はトウモロコシやサトウキビなど天然素材をベースに作られます。
そのため下記のような特性があります。

  • 微生物に分解されやすいので環境にやさしい
  • 肌に対して高い安全性をもつ
  • 肌と同じ弱酸性でうるおいを逃さない
  • 洗浄成分が肌に残留しにくい

LIGAMENT化粧品では、「グルタミン酸」「セリン」「グリシン]を配合しています。
NMFのアミノ酸の補給や代謝促進、抗酸化などの補足的な役割をしてくれるのではないかとの考えからです。

セリン
NMFの中に最も多く含まれているアミノ酸です。角質細胞が剥がれると基底層から細胞が分裂します。この代謝を促すのではないかと考えて選ばれたアミノ酸です。
グリシン
解毒作用や血管拡張作用があり、医薬品としても用いられています。化粧品には保湿作用や酸化防止作用を目的に配合されています。
グルタミン酸
トウモロコシ由来の弱酸性洗浄成分です。うるおいを逃さず、洗浄成分が肌に残留しにくいという特徴があります。