丹羽博士のアガリスク茸
きのこ類、特にアガリクスの持つ
制癌作用
(a)多糖類ベータグルカン
一般に、きのこ類にはベータグルカンと言う、分子量の大きい(100万以上の)多糖類が含有されており、これに制癌作用があると言われています。特に、アガリクスにこのベータグルカンがの含有量が多く、癌に効くと言われているのです。きのこのアガリクスは、菌糸体と子実体に分かれ、菌糸体とはきのこの笠のところをいいます。子実体とは、きのこの胴体から根の部分を言います。このベータグルカンは菌糸体に沢山含まれ、含有されているベータグルカンの量を100としますと、60〜65%が菌糸体に含まれ、胴体から根に向かっての子実体には35〜40%含まれています。従って、大手の会社は、先ほど申しましたしましたタンクの中で培養しているアガリクスを健康食品に使っているのですが、この場合、よく子実を捨てて、菌糸体を製品にしている会社が多く見られます。
しかし、著者の研究所の研究結果では、前述の焙煎、発酵、油剤化の加工方法を施すと、菌糸体だけを取って1日12gを患者さんに飲ましたものと、アガリクス全体(子実体を含めて)を取って、1日12gを患者さんに飲ませた場合と比較して、治療効果に殆ど差が見られませんでした。

また、世間ではきのこの中でベータグルカンが最も多量に含まれている“きのこ”はナナビラダケと言われていて、ハナビラタケの全体の重量の約30〜40%がベータグルカンですが、本当は植物中、最も多くベータグルカンが含まれているのは鹿角霊芝で50%です。と言って、ベータグルカン癩菌の菌体です(20万unit/g)。その次に多いのが薔薇の花です(3万unit/g)。と言って癩菌が薔薇の花が、活性酸素が悪さをしている病気に効くかと言ったら、殆ど効果がありません。よく著者の開発したSOD様食品に対抗して、SOD活性が高いからと言って、これを宣伝、キャッチフレーズにして類似品のSOD製品を売り込んでいる会社がありますが、全くのナンセンスです。この場合、結論として言えることは、いくらSODが高くても、また、ベータグルカンの含有量が高くても、やはり上述のように、また、庁舎がここ20年言い続けていますように、天然の植物種子の含有量には関係ないのです。これが体内に入って、如何に活躍型になって、活性酸素や癌が悪さをしている所に到達してこれを戦ってくれるかと言う事が大切なのです。これが、実際飲んで病気に効くかどうかと言う決め手になるのです。


(b)高分子ベータグルカン(アガリクス)の癌に対する真のメカニズムは
今まで申し上げて来た、“天然の植物種子の中に含まれている活性酸素を落とすもの、癌を叩く制癌物質が皆、チェーンで繋がれていて、・・・・”のお話ですが、細かく申し上げると、著者の開発してきましたSOD様作用食品の中の活性酸素を落とす有効成分は、低分子(分子量が低い)が繋がって重合しており、焙煎発酵でそのチェーンを切って活性化さすのですが、制癌作用のある物質に関しては、勿論このような低分子のもの(benzaldehydeなど)がチェーンになって重合しており、それを切断しなければならないと言う問題もありますが、主によく制癌物質として知らされているものは高分子です。特に、きのこやアガリクスの場合は、ベータグルカンと言う、非常に分子量の大きいものです。ただ、この分子量が大きい物質でも、やはり天然の植物種子の間では、チェーンで繋がって重合しており、活躍型になっておりません。低分子物質と同じように、この高分子物質の重合の手も切る必要があります。その実験結果は、「第7回JACT(Japanese Association for Altemative,Complementary and Traditional Medicine)大会2003」(2003年12月、神戸)の特別講演で既に報告しております(日本代表・相補・伝統医療連合会議誌、5:20-22,2004)。その学会の発表のスライドを一部本著に掲載し、皆さんの理解を容易にしていただこうと思います。表1、図2、3にありますように、アガリクスのベータグルカンは分子量100万以上と言われておりますが、やはり、この重合を切って、低分子にして、大体、分子量5〜10万前後のところが一番NK活性も上昇して癌を叩き、癌細胞の発育も抑えるものが含まれているようです。従って、100万以上の分子量の高分子の制癌物質も,著者の焙煎発酵でチェーンを切断して、ある程度分子化すると、制癌作用が何倍かに上昇すると言うことがこの図表で知られます。
<付記>
薬学、生化学を専門に学んで来られた方のために、専門的な解説を一つ追加しておきます。一般に、腸から吸収できる分子のサイズは、分子量5千〜6千の低分子のものとされ、それ以上のものは分子のサイズが大きくて腸から吸収されないことになっています。そうすると、アガリクスは分子量が100万を超し、且つ、焙煎・発酵しても一番強力な制癌効果を発揮するものが分子量が何万の所に集中しています(表1)。こういう分子量の大きなものを口から摂取しても腸から吸収できないことになっています。それが何故効くのかという基本的な疑問が存在します。20数年前より武田製薬がダーゼンという消炎酵素剤を開発・発表していますが、これは分子量が数万を超えますが、内服すると効きます。これがよく学会で問題になります。武田製薬の研究者は学会での質問に対して色々な答えをしていますが、分子量が大きくても吸収されるものがあって、細長い棒状になって腸の吸収穴から吸収されていくと言う説明や、分子量が5千〜6千以下に分解されて吸収され、体内でまた再結合して元に戻るという説明をしていました。著者は自分で実験をしていませんが、分子量数万あるダーゼンが内服して効果を示していますので、武田製薬の説明が正しいのではないでしょうか。


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